してはいけない!こんな「お役立ち」


してはいけない!こんな「お役立ち」

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From 林俊一

 

東京オフィスより

 

おおー、これだ!これだったら・・と思い、

数日後、ドラックストアに出かけた。

 

テレビのコマーシャルで見た、

腰痛のためのバンテリンサポーターを買おうと。

 

夫(つまり私)や、

もう終わったとはいえ長年の子育てと

お店の仕事に加え・・

 

老猫の世話と義母の介護が重なり

半年くらい前から腰痛が慢性化している妻を何とかしてあげたい・・

そう思い、どうしたらいいだろうと思っていた。

 

「病院で一度見てもらえば?」と言っても、

妻の口から返ってくる言葉は、

「病院は嫌い」、「面倒くさい」

 

「知り合いの腕のいい整体師さんの治療に行けば?」

と言っても首を縦に振らない。

 

そういう中で、

これならいいだろうと・・・

 

サポーターとしては5千円を超える

比較的高価だったが

それで腰痛が癒えれば安いもの。

 

善は急げと早速購入。

「これでも、しておけば・・・すごく良いらしいよ」

と言って購入したサポーターを渡した。

 

ありがとう!と、満面の笑みを

イメージして買ってきたものの・・・

 

それほどでもない、ありがとうに何となく「うん?」

 

そのあとで、数回つけてはいたものの、

以来、どうもつけている様子もない。

 

「腰は大丈夫か?」

「うん何とか、」「サポーターしておきなよ」

「わかった」という会話も空しく・・

 

 

やがて、サポーターは棚の上に

置かれたままになってしまった。

 

「どうした?」

「何でしないの?」と聞いたら、

「圧迫感が強い!」

「暑い!」

「苦しい!」ということだった。

 

なるほどな〜、そうなんだ(- -;)

 

当たりまえである。

人は自分が思った通りにしか動かないんだから

 

あ~、やっちまった!

私は一方的に押しつけてしまっていた!

 

穴があったら入りたい・・

 

善意の押し付け、押し売りだった。

 

何も聞かず、自分が一方的に思い

先走った結果がこれである。

 

本人がこれいい!これだったら、いいかも!

ぜひ使ってみたい!と思わない限りは絶対使わない。

 

仮に使ったとしても、それはいっときで、

後は家の肥やしになるだけ。

 

日頃多くのクライアントさんに接していても

ついついやってしまいがちな、

そして、なんちゃって「お役立ち」が実はこれだろう。

 

自分は相手のためになると思って

提案や商品サービスをすすめても・・・

 

相手が自分にとって役立つもの、

これだったらと思わない限り・・

 

みずから買うということはまずない。

 

大事なことは相手がどう思うかということ。

どうなりたいと思っているのか?ということだろう。

 

自分が扱う商品サービスに自信を持つことは良いこと。

ただそれを、相手が必要だと思わなければ

買ってもらうことはない。

 

利害関係のない家族ですら、こうなのだ。

お金を払って買うお客様だったら、なおのこと。

 

相手の思いを聞くことの大切さを再確認。

 

それにしても・・・

昔は何でも喜んでもらえたものだったが・・・

 

まあ、今は本音で

語り合えるようになったということか。

そういう風に捉えてこれもまた良しとしよう。

 

寂しそうに棚の上に置かれたサポーターは、

今度自分が痛めたときにでも使おう。