聞くことのもつ力


聞くことのもつ力

甲田さん

From  甲田博之

大阪オフィスより

 

鈴木 比砂子(ビジューライフ社長)

北海道から上京しルイ・ヴィトンに勤め始めた頃の話。

 

最初の成績は70名いる店舗で65番でした。

 

正直、3か月目くらいでやめようかとも思いました。

 

でも、せっかく自分自身が選択して

この会社を選んだのだから、とにかく

いまできることをやってみようと思い直しました。

 

──それで、どうされましたか。

 

まず自分がお客様になってみようと思い、

よそのいろんなお店で徹底的に接客を

受けてみることにしたんです。

 

自宅から近かった新宿には

休みの度に行って、大体20か所

くらいで接客を受けました。

 

思わず買ってしまう経験も

いっぱいしましたけど、

最初の頃は買った理由が

全然分からなくて、

なぜだろうと振り返っているうちに、

考える癖が少しずつついてきました。

 

大体100回接客を受けたあたりから、

こういう声掛けを

されたから買ったんだな、

というのが見えてきましたね。

 

──ご自身の接客には、それをどのように生かされましたか。

 

今週はこれをやってみようと

思ったものを手帳に書いて実践しました。

 

最初に気づいたポイントが、

お客様の話を聞くという

とてもシンプルなことでした。

 

伝えるよりも聞くことが大事なんだな、

この一か月は売れなくてもいいから聞こうと。

 

そうしたら、こちらから商品のよさを

くどくどご説明しなくても売れるようになったんですよ。

 

話を聞いてもらえて心を開かれたお客様は、

こちらを信頼してくださることに気づきました。

 

そういう気づきと実践を積み重ねて、

5、6か月目くらいから

売り上げがどんどん上がって、

最終的にはトップに

なることができたんです。

 

(月刊誌致知より抜粋)

 

 

コミュニケーションは話すことと聞くこと、

さらに読むことや書くこと

私たちは読み書きを学校で習います。

話すことも朗読をしたり話し方教室があったりもします。

しかし、コミュニケーションの最強の手段、聞くこと

を正しく学んだり、訓練を受けた人は滅多にいません。

 

しっかり聞くというのは相手の話に同調するということではありません。

相手の話を受け取るということです。

これによって話し手に勇気を与えることになります。

 

人生においてやりたいことや目標、

このほとんどが人を通じて成されるもの

といっても過言ではありません。

人と通じる、すなわちコミュニケーションです。

 

「聞き上手」これには大きな副産物があります。

 

松下幸之助さんは聞き上手の達人だったと云われます。

年齢、地位や立場などに関係なく誰の話でも身を乗り出して、

なるほど!

参考になるわ!

君の話役に立つわ!等と

大きくうなずきながら聞かれたということです。

 

もうひとつ、

 

「自分より優れた人を

自分の周りに集める方法を知りたる者ここに眠る」

 

これは無一文に近いところから大富豪になった

鉄鋼王アンドリュー・カーネギーの墓碑銘です。